東大生、ICTで「問題の解答をシェアする」学びを勧める深い訳 勉強が苦にならず、楽しみながら成績が上がる

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偏差値35から2浪の末、東大合格をつかんだ西岡壱誠さん。逆転合格を実現した独自の勉強法を著書としてまとめ、シリーズ累計38万部のベストセラーにもなっている。そんな現役東大生で人気作家の西岡さんには、全国の学校や先生からさまざまな悩みや相談が寄せられるという。とくに生徒目線のアドバイスは先生のみならず保護者も参考になると評判で、学習指導のコンサルティングも手がけるほどだ。今回は、高校生向けの講演などで自身がどのようにICTを活用しているのかについて語ってもらった。

さまざまなICTツールが使われる時代において、どんなふうにそれをフル活用すればいいのかって難しいですよね。

僕も、一昨年に学校が休校になってから現在に至るまで、いろんなツールを使ってきました。遠隔地からZoomなどを使って生徒に授業や講演を行うことも、今年に入ってから50件以上やらせていただいております。そんな中で試行錯誤をして、ICTツールを活用した授業として「こんなやり方があるんだ」というのが見えてきたので、今回は皆様にそれらの一部を共有したいと思います。

西岡 壱誠(にしおか・いっせい)
現役東大生。1996年生まれ。偏差値35から東大を目指し、オリジナルの勉強法を開発。崖っぷちの状況で開発した「思考法」「読書術」「作文術」で偏差値70、東大模試で全国4位になり、2浪の末、東大合格を果たす。そのノウハウを全国の学生や学校の教師たちに伝えるため、2020年に株式会社「カルペ・ディエム」を設立。全国5つの高校で高校生に思考法・勉強法を教えているほか、教師には指導法のコンサルティングを行っている。また、YouTubeチャンネル「スマホ学園」を運営、約1万人の登録者に勉強の楽しさを伝えている。著書『東大読書』『東大作文』『東大思考』(いずれも東洋経済新報社)はシリーズ累計38万部のベストセラーとなっている
(撮影:尾形文繁)

「Googleフォーム」や「Slido」のいいところ

まずICTツールのいいところは、その場でいろんな意見を吸い上げることができるということです。

例えば、何か生徒に考えてほしいときに、「Googleフォーム」でちょっとしたアンケートを作れば、生徒たち一人ひとりの意見を吸い上げることができます。最近、僕は長崎県の創成館高等学校の生徒に対して、東京からオンラインで講演をしたのですが、「この問題の答えを書いてください!」というのをGoogleフォームで回答してもらいました。その回答を受けて、次の講演で「こんな感想があるね」と話をしたりしました。

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