日経平均は205円安、終値1万4532円 日銀黒田総裁の増税発言で下げ転換

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 10月17日、東京株式市場で日経平均は続落。前日比で200円を超える下げとなった。写真は都内の株価ボード(2014年 ロイター/Yuya Shino)

[東京 17日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は続落。前日比で200円を超える下げとなった。序盤は前日までの下げの反動などから買い戻しが優勢だったが、黒田日銀総裁の消費増税を巡る発言が伝わると指数は下げ転換。やや円高含みで推移した為替も重しとなり、先物主導で後場一段安となった。

世界的にリスクオフムードが広がる中で、週末要因もあり、積極的に押し目を拾う動きは限られた。

新興株式市場で東証マザーズ指数が反発し、中小型株には個人投資家を中心とする打診買いがみられるが、市場全体では反発機運はまだ乏しい。主力株の弱さが目立ち、ホンダ<7267.T>やみずほ<8411.T>、武田薬<4502.T>、新日鉄住金<5401.T>などが年初来安値を更新したほか、トヨタ自<7203.T>や三井住友<8316.T>なども終日軟調だった。

みずほ証券エクイティ調査部シニアテクニカルアナリストの三浦豊氏は「騰落レシオなど一部のテクニカル指標ではボトム圏を示唆しているが、世界的な株売りが進むなかで、米国株などが反発しない限り、押し目は買いづらい。当面は荒い値動きが続き、日経平均1万4000円までの下げも想定される」と指摘した。

黒田東彦日銀総裁が衆院財務金融委員会で、消費税の引き上げについて「万が一先送りされ、確率は低いが財政への信認が失われば対応が極めて困難」と発言。市場で「消費増税先のばしの議論がにわかに出ていた中で、淡い期待に冷や水をかける形になったようだ」(ばんせい証券ストラテジスト・廣重勝彦氏)と受け止められたことも重しとなった。

日経平均は週間で値幅768円04銭、率にして5.0%の下げとなった。週間の下げ幅は4月第2週(4月7日─11日、1103円72銭)以来の大きさだった。

個別銘柄では、日本コンベヤ<6375.T>が高い。太田昭宏国土交通相が17日、東海旅客鉄道<9022.T>が2027年に東京・品川-名古屋の開業を目指すリニア中央新幹線の着工を認可したと伝わり、関連銘柄として買いを集めた。前場引け後に業績予想の上方修正を発表した北川鉄工所<6317.T>は後場一段高となった。

東証1部騰落数は、値上がり259銘柄に対し、値下がりが1468銘柄、変わらずが106銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値      14532.51 -205.87

寄り付き    14796.32

安値/高値   14529.03─14830.67

 

TOPIX<.TOPX>

終値       1177.22 -18.28

寄り付き     1197.95

安値/高値    1177.22─1200.83

 

東証出来高(万株)275499

東証売買代金(億円) 25132.5

 

(杉山容俊)

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