ノーベル経済学賞、ティロール氏の功績とは

<動画>銀行オーナーの行動原理を分析

仏トゥールーズ第一大学経済学部のジャン・ティロール教授

フランス政府は財政のバランスに苦しんでいるところだが、ノーベル賞の栄誉のひとつがフランスの経済学者に贈られることとなった。

スウェーデンの王立科学アカデミーのメンバーであるスタファン・ノーマーク氏は次のように語った。「今年の経済学賞は、巨大企業の抑制に関する研究に贈られます。スウェーデン王立科学アカデミーは、2014年のアルフレッド・ノーベル記念経済学スウェーデン国立銀行賞を、フランスのトゥールーズ第一大学のジャン・ティロール教授に授与することを決定しました」。

銀行のオーナーの原動力とは何か

ティロール氏は、市場への規制は慎重に適用される必要があるということを示した、とアカデミーは評す。

プライス・キャップ方式などの一般的な規制は、悪く働くことのほうが多い。投資銀行は特に、より強固な管理体制が必要となる。ノーベル委員会のトール・エリングセン委員長は語る。「ジャン・ティロール氏は、銀行のオーナーたちの原動力となるものが何であるかを究明するための労を惜しみませんでした。何が彼らの目的か。規制が緩やかなとき、彼らは何をしようとするのか。そしてティロール氏は、彼らが公益という観点からほど遠い、とてつもなく大きなリスクをとる方向に動くという結論に達したのです」。

次ページティロール氏の言葉とは?
ライフの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 新競馬好きエコノミストの市場深読み劇場
  • コロナショック、企業の針路
  • 「非会社員」の知られざる稼ぎ方
  • 就職四季報プラスワン
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
自動車「コロナ不況」が促す<br>部品業界サバイバルの行方

コロナ危機の自動車部品メーカーへの影響は、過剰な設備と人員を抱えていた日産系でとくに深刻。比較的堅調だったトヨタ、ホンダ系も無傷ではありません。世界レベルでの技術開発競争は激化の一途で、生き残りへの再編と淘汰が始まろうとしています。