列車窓から異物で目にケガ?体験者が語る危険性 オミクロン株急拡大、電車内の換気は必須だが

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

──こうした「開口した側窓から異物が飛び込む」事例は、年間でどの程度発生しているのでしょうか。

今回の事例以外では、同様の事例のお申し出はいただいておりません。

──今回のように負傷した事例が起こった場合、負傷者は、駅係員にどのような対応を求めれば(求めても)いいのでしょうか。

負傷事例が起こった場合はお客様の安全を第一に考え、また、お客様に寄り添った対応を行えるように努めます。駅係員へお申し出をいただいた場合は、まず、おけがの具合をお聞きし、状況にもよりますが救急車を要請するか、お客様に確認させていただきます。

お客様から救急車を呼んでほしい旨ご要望があれば119番いたします。もちろん切迫した状況であれば速やかに救急車の手配をいたします。また、お客様から近場に医療機関がないかお問い合わせいただいた場合は医療機関をお調べすることも可能です。 

窓開け幅を増やすのは無意味

側窓から異物が飛び込む事例は、レアケースのようだが、どこでも起こりうることではある。

「鉄道最前線」の記事はツイッターでも配信中!最新情報から最近の話題に関連した記事まで紹介します。フォローはこちらから

国土交通省「コロナ禍に鉄道を安心してご利用いただくために」によると「10cm程度の窓開けと、空調施設を併用すれば、列車内の空気は2~3分で入れ替わり、乗車率が上がっても、換気量はほぼ変わらない」とのことである。

つまり「新型コロナウイルス怖さに、窓開け幅を増やす」ことは、ほとんど意味がないということだ。異物の車内侵入を防ぐためにも、過度な窓開けは慎む必要があると感じた。

安藤 昌季 乗り物ライター

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

あんどう・まさき / Masaki Andou

1973年、東京都生まれ。編集プロダクション「スタジオサウスサンド」代表で、通勤電車の座席から寝台まで広く関心を持つ「座席鉄」。「鉄道ぴあ」「旅と鉄道」「AERA.dot」「週刊日本刀」などで、乗り物・歴史関係の執筆を広く手掛けるほか、鉄道キャラクター企画、ゲームデザイン、イベント主催なども。著書は「教えてあげる諸葛孔明」(角川ソフィア文庫)、「夢の新幹線 ものしり学習帳」(玄光社)「日本全国2万3997.8キロ イラストルポ乗り歩き」(天夢人)

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
鉄道最前線の人気記事