ビール業界を襲う“三重苦”、猛暑効果も吹き飛ばす大逆風
消費環境が激変する中、価格を超越する工夫をし続けるのも難しく、低価格化に歯止めはかかりそうにない。
前述のとおり、ビール各社には自主規制があるが、あくまでも自社基準。国税庁から了承を得ているものの各社でバラツキがあるうえ、「ガイドライン自体を見直す可能性もあるのでは」という声がメーカーから聞こえ始めた。
こうした中、「ライバルが価格競争を仕掛けても絶対にくみしない」(キリンの三宅社長)と、各社の戦略にも違いが出てきている。過去に繰り返した消耗戦は避けたいところだが、打開策も見えない。
猛暑でも、ビールメーカーの悩みは深い。
(倉沢美左 撮影:谷川真紀子 =週刊東洋経済2010年9月4日号)
※記事は週刊東洋経済執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
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