中央三井トラストHLDと住友信託銀行が統合最終合意、メガバンク系にない独自色は出せるか

中央三井トラストHLDと住友信託銀行が統合最終合意、メガバンク系にない独自色は出せるか

メガバングループとは一線を画した事業モデルを構築する−−。昨年11月に経営統合で基本合意した信託大手の中央三井トラスト・ホールディングス<8309>と住友信託銀行<8403>は、24日に最終的な経営統合契約書を締結、新会社の事業計画を公表した。

第1段階は、来年4月、住友信託の株式1株に対し三井住友トラスト・ホールディングス(現中央三井トラストHLD)株式1.49株を割り当てる株式交換で経営統合する。第2段階は、12年4月をメドにホールディングス傘下の中央三井信託銀行、中央三井アセット信託銀行、住友信託銀行の3社を統合し、新たに三井住友信託銀行を発足させる。

両社の本部拠点の集約を経てシステム統合を実施するのは2014年度のため、シナジーを見込んだ中期的な業績目標は15年度を最終年度としている。同計画では、連結実質業務純益は10年度予想(2社予想の単純合算)比で約6割増の4600億円、連結当期純利益は同約8割増の2200億円と、大幅な拡大を打ち出している。銀行事業から資産運用・管理事業、不動産事業まで幅広い領域でのシナジーを見込んでおり、重複拠点の統廃合など、コスト面での効果も合わせた総額は560億円とはじく。
 
 今後、管理本部など重複部門の人員約500名超を戦略分野に配置する予定だが、その中心は投信や保険販売などのリテール業務になるという。店舗の統廃合については、「現在2社で118店、地域的な重複は29店あり、具体的な施策は検討中」(住友信託の常陰均社長、写真右)。これに対し、同業他社からは、「リテール拡大を図るならば、統廃合をしたうえで改めてチャネル拡大に動くのでは」といった見方もある。
 
 24日の会見で常陰均社長は、国内業務のみならず「アジアに通用するトラストバンクにすることが目的。海外も積極的に展開したい。まずはお互いの提携先を活用する。M&Aはわれわれが目指すビジネスモデルをベースに是々非々で考えたい」と意欲を示した。

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