トヨタ自動車の株価は15日、同社が前日に電気自動車(EV)の販売や投資を加速させる計画を発表したことを受けて続伸し、一時前日比3.8%高の2122円と10月8日以来、2カ月ぶりの日中上昇率を記録した。
トヨタは14日、2030年までに30車種の電気自動車を展開し、年間350万台の販売台数を目指すと発表。高級車ブランドのレクサスでは35年までに全車種をEV化する目標を掲げた。また、電動化に向けた研究開発や設備投資では30年までに8兆円を投じるとし、そのうち半分をEVに充てるとした。
SMBC日興証券の木下壽英アナリストは14日付のリポートで、トヨタは9月にも電池などに関する説明会を開催していたため、「今回の説明会に対する事前の期待値はそこまで高くなかったと想定される」とし、EV販売台数の上方修正を含む今回の発表はポジティブと評価した。
シティグループ証券の吉田有文アナリストは英文リポートで、350万台のEV販売計画は目を見張るような規模だとし、トヨタ系列の部品メーカーがEV部品のコスト競争力を上げてきたことを示していると指摘。デンソー、豊田自動織機、アイシンの3社にとって朗報となる可能性があるとした。3社の株価も15日、前日比上昇で取引を開始した。
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著者:稲島剛史
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