ロイヤルがチキンの専門チェーンを仕掛ける意図

アメリカ発祥の「バターミルクフライドチキン」

品川区・武蔵小山に5月29日にオープンしたLucky Rocky Chicken。コロナ禍に際し、テイクアウトに対応できる業態として開発された(筆者撮影)
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クリスマスと言えばフライドチキン。そしてまず思い浮かぶのがKFCだが、このところ、そうとばかりは言えなくなってきているかもしれない。フライドチキンやチキンバーガーの専門店が次々にオープンし、百花繚乱の様相を呈しているためだ。

なかでも注目されるのが、ロイヤルホールディングスが展開するLucky Rocky Chicken(ラッキーロッキーチキン)だ。2021年5月29日に武蔵小山に1号店をオープンした後、吉祥寺、新小岩、代々木八幡(12月7日にオープン)と、半年あまりで4店舗を展開してきた。

ファストフード業態をスタートさせた意図

ロイヤルホールディングスと言えば、ロイヤルホストやシズラーなど、正統派レストランといった趣のあるチェーン展開が特徴だ。唯一、天丼の「てんや」のみがファストフードに数えられるぐらい。

そのロイヤルが今、ファストフードの新業態をスタートさせた意図はどこにあるのだろうか。

まず考えられるのが、コロナ禍において、テイクアウトやデリバリーに強い業態を開発する必要があったということだ。とくに、低コストかつ業態転換がしやすいという理由から、テイクアウト専門の唐揚げ屋を始めたチェーンは多い。

また健康への意識の高まりとともに、肉の中でもよりヘルシーなイメージの強いチキンへと、ニーズがシフトしていることも背景にありそうだ。

実際のところを、ラッキーロッキーチキンの業態開発から担当している石川敦氏に聞いた。

ラッキーロッキーチキンの定番メニュー、バターミルクフライドチキン300円(写真:ロイヤルホールディングス)

石川氏によると、そもそもは同社の“アメリカ食文化へのリスペクト”に話が遡るのだという。同社は創業当時より欧米への視察研修を行っているが、中でもアメリカについては定期的に研修を行っている。石川氏は27年の在職中、5回も訪れているそうだ。そして2〜3年前、アメリカのサンフランシスコでの経験が、ラッキーロッキーチキン誕生のうえで大きな役割を果たすこととなった。

「街中で大行列の店があり、何だろうと覗いてみたところ、それが、『バターミルクフライドチキン』のお店でした。メニューはバターミルクフライドチキンをバンズに挟んだサンド1種類のみで、しかもテイクアウト専門。でもそこはアメリカらしく、店前の石段や芝生で座ってラフな感じで食べている。サンドしてあるキャベツがボロボロこぼれるんですが、それをさらにフォークですくって食べている姿もサマになっていて格好いいんですね。そこで、『バターミルクフライドチキン』ってどんな食べ物だろう、と思ったところから始まりました」(石川氏)

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