部下の不満を組織の力に変える「最強の褒め方」 結果だけでなく、行動や思考も認めてあげよう

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ただし、部下の「行動」のなかで、良い部分を見つけられるかどうかは、リーダーの力量の差がかなり出るところで、身に付けるには時間がかかります。

そこで、もっと褒めやすい切り口があります。それが、③の「想い」を褒めるということです。

部下の「想い」を褒めることも重要

部下が何か不満を口にしたとします。不満があるということは、「より良い状態」をイメージしているから不満になるわけですから、そこには「もっと良くしたい」という想いはあるはずです。人は褒められたことを繰り返そうとしますから、「想い」を褒めてあげることで、部下は、「もっと良くしたい」と想うことを習慣化するようになります。

つまり、いつも組織を「もっと良くしたい」と考えるようになるのです。

さあ、皆さん、イメージしてみてください。部下が不満を言っていました。「働く時間、長すぎませんか?」「仕事の進め方、おかしくないですか?」

そんなとき、いつもなら褒める場面だとは考えないのが普通でしょう。
ですが、褒めます。「想い」を褒めるのです。

「働く環境、もっとよくしたいよね。〇〇さんがもっと働く環境を良くしたいと思ってくれていて、(私は)うれしいよ(アイメッセージ)。どうしたらもっと短時間で仕事が終えられるか、一緒に考えてくれないか(ストレッチゴール)」

「仕事の進め方、もっといい状態があるって考えてくれているんだね。そうやってより良い進め方をしようと考えてくれて(私は)うれしいよ(アイメッセージ)。どうしたらもっといい進め方になるか、一緒に考えてみない?(ストレッチゴール)」

どうでしょうか。慣れないと不自然な言い回しに感じるかもしれませんが、部下の立場に立つと、効果はてきめんです。

(上司は私のことを理解してくれている)(私の意見を聞いてくれる)(一緒に良くしようと寄り添って考えてくれている)と思ってくれるようになります。部下から見れば、「提案してくれ」とか「代案を出せ」と要求するのとは180度違った姿勢に映ります。

部下を褒めるには「構え」が必要です。いつも「褒めるぞ」と構えていなければ、褒める場面を見逃してしまいます。

不満を聞いたら即座に「褒める」。「想い」をアイメッセージで褒め、ストレッチゴールで一緒に改善案を考える。それを続けていくと、部下は不満を提案に変え、組織の力になってくれるはずです。

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アルファポリスビジネス編集部

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