中国の電子商取引サイト、相次ぎD&G商品掲載取りやめ-動画に反発
3年前にはイタリアのブランド、ドルチェ&ガッバーナ(D&C)が中国で同じような批判を浴びた。中国人モデルがスパゲティを箸で苦戦しながら食べるキャンペーン動画に対し、人種差別的で無神経だとの批判が広がり、売り上げが急減。D&Cは謝罪に追い込まれた。
世界展開するブランドはジレンマに直面している。中国側の反発を招くことなくサステナビリティー(持続可能性)の向上を求める人権団体と欧米消費者を満足させる必要があるためだ。欧米社会との間で地政学的緊張が強まる中、世界最大の小売市場である中国ではナショナリズムが強まりつつある。
新疆ウイグル自治区での強制労働懸念を指摘したスウェーデンのヘネス・アンド・マウリッツ(H&M)と米ナイキは今年春、中国市場で不買運動に見舞われた。H&Mは6-8月期の中国売上高が少なくとも40%減った。
中国でH&Mとナイキ不買広がる、新疆ウイグル巡る姿勢に反発
ディオールが政治的に微妙な問題で中国の不評を買ったのはこれが初めてではない。2019年には大学でのプレゼンテーションで中国の地図から台湾を除外し、非難された。
原題:Dior Draws Ire in China With Photo That “Smears Asian Women" (抜粋)
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著者:Bloomberg News
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