勝者なきドイツ総選挙、連立交渉に数カ月要す 2大勢力がそれぞれ連立政権樹立に向けて動く
26日投開票のドイツ連邦議会(下院)選は明確な勝者のいない接戦となり、中道左派の社会民主党(SPD)と保守のキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)の2大勢力が、それぞれ連立政権樹立に向けた次の動きを計画している。
ショルツ財務相のSPDとラシェットCDU党首率いるCDU・CSUはいずれも単独過半数には届かないため、環境保護政党の緑の党と中道の自由民主党(FDP)を取り込んで連立を組む必要があるが、これは複雑な交渉となりそうだ。
緑の党はSPDと組むほうを好む傾向があるが、FDPのリントナー党首は、保守政党との連立のほうが望ましいと述べてきた。両党は実質的にどの閣僚ポストを望むか指定できる立場にある。
ドイツ総選挙、ショルツ氏SPDがリードも次期政権構成は不透明
4年前の総選挙では、メルケル首相の4期目最後の政権が発足するまで過去最長の約6カ月を要した。新首相が就任するまではメルケル氏が引き続き現内閣を率いる。
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