コトコト、撮りためた子供の動画が”映画”に かわいいわが子の成長日記をスマホで作成

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このサービスを着想したのは約3年前、門松CEOの家庭での雑談がきっかけだった。「ほぼ毎日、幼稚園で働く妻と園児たちの話をするが、いくら話しても楽しくて話題が尽きることはない。それほど子供たちの日常はドラマにあふれているんだな、と感じた」という。

そんな日常の思い出を記録し、もっと楽しむためにはどうすればよいのか。従来の写真共有サービスでは「初めて寝返りができた」といった動作を記録できない。そこで思い立ったのが動画のサービス。ただし、当時はスマホの普及率が低かったこともあり、開発には至らなかった。

 同僚と4人で会社を辞め起業

「動画の領域で思い出を振り返ることに特化したサービスはほかにない」とフィルミーの強みについて語る門松CEO(撮影:田所美千代)

実際に開発に乗り出したのはスマホ普及も進んだ昨年のこと。受託開発の会社に務めながら起業すると公言していた門松CEOは、同僚とともに外部の開発イベントに参加していた。その中でフィルミーの原型となるサービスを作ったという。だが、会社に在籍したままでは、独自で開発を進めることは難しく、ユーザーに直接サービスを届けることもできない。そこで、現在のメンバーである4人の仲間と起業を決意。無限ラボに参加しながら会社を設立した。

無限ラボに参加した中でも、「(コトコトは)サービスのコンセプトについてまったくぶれなかった」と、チームに密着して支援してきたKDDIの担当者は話す。そのため、KDDI研究所の協力なども得て、サービスの設計や事業計画作りに労力を割いてきたという。

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