ボーナス払えず苦悶する社長を救った発想の転換

平社員が知らない「社長の悩み」の内実とは?

(写真:mits / PIXTA)  
“社長業”と言えば聞こえはいいですが、実際は、業績不振や先が見えない中で精神的な重圧を抱えている経営者も多いもの。これまで500人以上の経営者・社長に「感情コンサル」を行ってきた押野満里子氏によると、「経営上のほぼすべての問題は、経営者の感情の中にある」といいます。
押野氏の新著『社長はメンタルが9割』から一部を抜粋・編集し、実際に社長のメンタルを整えることで成功への道が開けた事例を紹介します。

感情を整えれば思考が変わる

社長というのは、本当につらいものです。

「来年からは、取引を停止したい」

そんなことを、突然、宣言されるのも社長。

もしかしたら、来月は不渡りを出してしまうのでは……と、眠れない日々を過ごすのも社長。

新型コロナでほとんどお店にくるお客様がいないのに、「その日の売り上げ」を毎日、震えながら確認しなければならないのも社長です。

なんと、因果な商売でしょうか!

私自身も、中小企業の跡取りとして生まれ、後継者としての苦悩を数々経験しています。

経理担当役員兼新人として入社した父の会社では、本当に想定外の事態が続き、私は、資金繰りに追われる日々を過ごしました。

役員の私でさえ、毎日、眠れないほどつらかったのです。

そんな私は、現在、日々「経営者としての重圧」に苦しむ社長さんやリーダーたちに、私自身が救われた「感情コンサル」を行っています。

感情コンサルとは、怒り、悲しみ、悔しさなどのマイナス感情を抱えて悩んでいる人の話を聞き、心を整えること。

経営者の感情が整えば思考が変わります。マイナス思考に陥りがちな社長さんは、その奥にある感情を整えることで、思考が変わります。そして、思考が変われば行動が変わります。行動が変われば、それが結果に表れて、会社の業績が向上します。

これまで、私自身も含めて数えきれないほどの実例でこのパターンを目の当たりにしてきた中で、この一連の流れを、「感情と結果の法則」と名付けました。

私の感情コンサルを受けた社長さんの多くが悩みから解放され、それだけでなく、社員の方たちとの関係が良好なものになり、やる気がアップし、業績向上が実現しています。

そんな社長さんたちの中から、今回は、40代の製造業社長東田勝弘さん(仮名)の例をご紹介しましょう。

※なお、事例は実例をベースにしていますが、個人を特定できないように脚色を加えています。

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