アメリカの高校生が学ぶ「経済的に自立」する方法 教育、キャリア、家族などをどう考える?

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あなたはこれからの人生で、さまざまな形で自分の決断に責任を持つことになる。しかしここでは、まず「自分のお金に責任を持つこと」から始めてみよう。

人生設計とお金の関係

あなたがまだ10代であるなら、残りの人生の計画をすべて立てるのは不可能だろう。30歳になっても、将来のことが決められない人はたくさんいる。それはそれでかまわない。すべての人が、「何歳までに何をする」といったような、具体的な人生設計をしなければいけないわけではないからだ。

とはいえ、キャリアや結婚といった人生の大きな要素については、だいたいの目標は決めておいたほうがいいだろう。幸せで充実した人生を送りたいのであれば、次の項目について自分がどうしたいのか、じっくり考えておいたほうがいい。

【教育】きちんとした教育を受けずに、自立した社会人になるのは難しい。世界の変化のスピードについていきたい、キャリアで成功したいと思うなら、なおさら教育が大切になる。教育を受けることはそれ自体に価値があるのはもちろん、教育には人生の目標を達成するための道具という側面もある。いい教育を受けなければ、人生の選択肢も限られてしまうのだ。多くの人にとって、高等教育を受けることや、専門的な訓練を受けることは、人生の重要な目標のひとつだ。

【キャリア】キャリアとは、自分がしてきた仕事の積み重ねだ。企業の求人や雇用は自分で決めることはできないし、自分でビジネスをやるにしても、景気の動向に大きく左右されたりする。とはいえ、スキルを磨いたり、経験を積んだりすることで、ある程度までは自分のキャリアをコントロールすることはできるはずだ。世の中の流れや、経済情勢を知っていれば、正しいキャリアの選択をする助けになる。充実したキャリアを築き、大きな満足感を得ている人はたくさんいる。

【恋愛・結婚】生涯独身でも、高校時代の恋人とそのまま結婚するのでも、あるいは何度も結婚するにしても、決まったパートナーがいるといざというときに支えてもらえるという安心感がある。それに、パートナーがいることは、意義深い人生につながるかもしれない。恋は計画とは関係なく突然やってくるものだが、そこからきちんとした関係を築いていくには、お互いの努力と責任感と理解が必要になる。パートナーシップや結婚といった人間関係は、人生の中で大きな位置を占める。

【家族】現代は家族も多様化し、予測できない要素も多い。計画的に子どもを作る人もいれば、予定外で子どもができた人、生涯子どもを持たないという人もいるだろう。多くの人は、自分の親や子どもだけでなく、親戚たちのサポートもしている。子どもを育てること、家族や親成のサポートをすることを人生の目標にする人も多い。

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