2015年受験、人気を集める大学・学部は? 「地元」「安全」「理系」「資格」がキーワード

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ほかにも、北海道科学大学や東北福祉大学のような、これまでは単科大学的な性格を持った大学にもかかわらず、学部改編やカリキュラムの拡充などを通じて、総合大学以上の実力を持つようになった大学もある。手厚い留学プログラムを備えると同時に、教員1人に学生3人という目配りの聞いた授業を行う名古屋外国語大学、同じ名古屋では文学部の学生にも簿記をはじめビジネススキルを学ぶことができる愛知淑徳大学への志願者数も増えているようだ。

地元志向が国内で強まる一方で、大学受験の段階から海外の大学への受験を希望する受験生も増えている。米国のハーバード大学やイェール大学といった世界でも有数のトップ大学はもちろん、米国の州立大学や豪州の大学、あるいはアジアの大学などへの進学を目指す受験生が増えたのも、最近の受験傾向の特徴だ。

果敢に海外大学を専願する受験生も

日本の大学との併願も多いが、果敢に海外大への専願で目指す受験生もいる。英語力はもちろん、文章力、あるいは人間力をもアピールしなければならない海外受験。そのノウハウを教える場所も日本で増えている。文部科学省もグローバル化という錦の御旗の下に、英語をグローバル人材たりえるような教育に本腰を入れるようになった。今後の受験状況はますます多様化していく勢いだ。

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福田 恵介 東洋経済 解説部コラムニスト

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ふくだ けいすけ / Keisuke Fukuda

1968年長崎県生まれ。神戸市外国語大学外国語学部ロシア学科卒。毎日新聞記者を経て、1992年東洋経済新報社入社。1999年から1年間、韓国・延世大学留学。著書に『図解 金正日と北朝鮮問題』(東洋経済新報社)、訳書に『金正恩の「決断」を読み解く』(彩流社)、『朝鮮半島のいちばん長い日』『サムスン電子』『サムスンCEO』『李健煕(イ・ゴンヒ)―サムスンの孤独な帝王』『アン・チョルス 経営の原則』(すべて、東洋経済新報社)など。

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