アジアの株式投資家はコロナ関連指標に再注目 台湾とシンガポール感染者急増が株価に悪影響

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アジアの複数の国・地域で新型コロナウイルス新規感染者が再び急増しており、域内の株式投資家は積極的に入院率を調べたり、ピーク予想に目を向けている。

感染再拡大は、アジア株の今年これまでの世界の株式に対する不振を悪化させた。経済再開に向けた各国の取り組みが打撃を受ける中、制限の厳しさや感染者数の増加ペース、政府の備え、ワクチン接種の進展状況が株式トレーダーにとって重要な手掛かりとなっている。

JPモルガン・アセット・マネジメントのアジア担当チーフ市場ストラテジスト、タイ・フイ氏(香港在勤)は「感染状況にピークが見え始めているかという観点から、アジア全体の感染者数を引き続きモニターしている」と説明。「北東アジア市場はほぼ間違いなく、東南アジアよりも回復力がある。4月の経済指標の一部は予想を下回ったものの、中国はコロナ封じ込めに関しては依然として抜きん出ている」と述べた。

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