ブラジルのボルソナロ大統領の新型コロナウイルス感染症(COVID19)ワクチンに関する発言に変化が表れている。大統領は商業活動の制限措置を巡り州政府などを批判してきたが、コロナの猛威で支持基盤からの圧力が強まる中、議会と最高裁判事、州知事との溝を埋めるため姿勢を転換した。
ワクチン集団接種キャンペーンの実施を表明
ボルソナロ氏は24日、上下両院の議長や最高裁長官など多数の当局者を大統領官邸に招き、コロナのパンデミック(世界的な大流行)への一貫した対応について協議した。同氏は全国放映された23日夜の演説で、迅速に「日常生活を取り戻す」ためワクチン集団接種キャンペーンの実施を表明したほか、ロックダウン(都市封鎖)への批判を避けるなど、より融和的な姿勢を示していた。
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