ボルソナロ氏は24日の会合後に記者団に対し、「この国の全ての指導者と非常に実りのある会合を行った」と説明。「パンデミックの影響を最小限に抑えようという意思と連帯感があり、それは調和を超えるものだった」と述べた。
なぜ大統領は姿勢を大きく変化させたのか
同大統領は州政府による商業活動の制限を厳しく批判してきたほか、コロナワクチンの効果に繰り返し疑念を呈し、ワクチン購入を遅らせてきた経緯があり、今回の発言は姿勢の大きな変化となる。大統領のコロナ危機対応に対しては、経済界に加え、ボルソナロ氏の盟友である議会幹部も懸念をあらわにしていた。
ブラジル、銀行やヘッジファンドの最高幹部らがコロナ対策の強化要請
リラ下院議長は今週に入り、政府のコロナ感染抑制の取り組みが強化されるまでは企業寄りの改革を進めない意向を示していた。リラ氏は地元メディアに対し、「明日どうなるかわからない状況」で、長期的な改革を議論することは「人道的にあり得ない」と述べた。
もう1人の盟友で普段は物腰の柔らかいパシェコ上院議長も批判の声を上げている。ボルソナロ氏を名指しこそしなかったものの、新型コロナを軽視することは「陰惨な中世の冗談」だとしたほか、商業活動やバー、レストランへの制限措置を支持する意向を示した。
ケイロガ新保健相は24日、ワクチン接種のペースを短期間で少なくとも3倍に高めることに政府はコミットしていると発言。どのようにワクチンを確保するかなど詳細は明らかにしなかった。
原題:Under Pressure, Bolsonaro Pivots on Covid Response in Brazil (2)(抜粋)
著者:Simone Iglesias、Samy Adghirni
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら