ゆっくりでいい、子どもの心の声に耳を澄ませて
夢を順調にかなえてきたように見えるはいださん。しかし、みんなが夢を持てるとは限らない。とくに、小さい子どもは無限にある選択肢を自分では調べられないこともある。
「だからこそ、子どもたちには周りの大人が環境を整えて、たくさんの道を見せてあげることが大切かもしれません」と、はいださんは言う。
「私はたまたま、早く歌にたどり着きましたが、小さいうちは、自分が何が好きで何が得意か、わからなくても当たり前だと思うんです。成長していく中で、たくさんの景色を見て、ゆっくり選択肢をつくっていけばいい。もちろん好きなことをすぐに見つけられるのも、それはそれですばらしいことです。でも回り道もいい。早い子も、のんびり屋さんもいていい。焦らずに、子どもたちの心の声に耳を澄ませてもらえたらいいな、と私は思っています」
子どもと一緒に、まるで旅をするように、好きなことを探しにいくような気持ちで寄り添う。やりたいことが見つかったら、そこを伸ばせるような環境づくりをしてあげる。
「子どもの背中をぐいと押すのではなく、見守ってあげて、困ったときには、振り向けばすぐ側にいるよという距離感で、子どもに寄り添ってあげられたら。私自身もそんなふうに、たくさんの方に見守ってきてもらったので、そうあれたらいいなと思っています」

桐朋学園小学校、桐朋女子中学校を卒業後、国立音楽大学付属音楽高等学校へ進学。高校2年の時に、同高等学校を中退し、宝塚音楽学校へ入学。宝塚歌劇団、入団3年目にして星組公演「ベルサイユのばら2001」でエトワールを務める。2003年から5年間、NHK「おかあさんといっしょ」の第19代目うたのおねえさんとして活躍。ソロ歌手、女優、タレント、声優と幅広く活動。YouTube公式チャンネル「はいだしょうこの歌とか、、、」を開設。DA PUMPのISSAとのコラボレーションのほか、「ひこうき雲」(荒井由実/松任谷由実)を歌った動画は400万回再生を突破
(撮影:今井康一)
制作:東洋経済education × ICT編集チーム
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