不況で引っ越しが減少、賃貸仲介業界に再編の波

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 そのため現在、各社は薄利ながらも手堅く稼げる家主に対する管理サービスの強化へ軸足を移しつつある。エイブルも集金管理などの管理業務の拡大に意欲的だ。しかし同業のスターツコーポレーションが24時間体制でトラブルを受け付ける独自サービスを展開しているように、差別化が求められている。

業績低迷の中でコストをかけたサービスを導入すれば、自らの首を絞めかねない。エイブルは並行して、急拡大させた全国471もの直営店舗のスリム化も急ぐ必要があるだろう。伸び悩む仲介業のテコ入れと、手堅い管理業の拡大という難しい舵取りが求められている。

今後は業界全体で管理戸数の獲得競争が強まる様相にあり、M&Aの加速が予想される。今回の統合も、生き残りを懸けた再編が待ったなしの状況を示している。

■エイブルの業績予想、会社概要はこちら


■CHINTAIの業績予想、会社概要はこちら

(日暮良一 撮影:梅谷秀司 =週刊東洋経済2010年4月24日号)

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