迷惑行為晒す「道路族マップ」管理人の言い分 登録殺到するサイトは「不寛容」の象徴なのか
道路交通法によれば、「交通のひんぱんな道路において、球戯をし、ローラー・スケートをし、又はこれらに類する行為」(76条4項3号)は禁じられており、違反すると罰金5万円となる。
また、保護者は「交通のひんぱんな道路又は踏切若しくはその附近の道路において、児童若しくは幼児に遊戯をさせ、又は自ら若しくはこれに代わる監護者が付き添わないで幼児を歩行させてはならない」(14条3項)とも定められている。
私道であっても不特定多数の人が自由に通行できる状態になっていれば、道路交通法の規制の対象になる(道路とは「一般交通の用に供するその他の場所」(2条)と規定されている)。さらに、敷地内に無断で入れば不法侵入、所有物を壊せば器物損壊罪に問われる場合もある。
管理人が手作業で登録内容を確認して掲載
「ネットで同じように困っている人が大勢いることがわかり、その中でこうした人々が『道路族』と呼ばれていることも知りました。引っ越すときは道路族がいる場所は二度と住みたくない。そのために困っている人たちと場所を共有したい」と思い、サイトを開設した。
サイト開設当初は誰でも自由に登録できる形式だったが、現在はサイトのフォームから送られてきた登録申請を管理人が1件ずつ確認して掲載する。
「『誰』がやっているかは不要な情報。『どこ』で『どんな行為が行われているのか』がわかればいい」とし、NGワードチェッカーも導入して、個人を特定できる情報や誹謗中傷は除き、1日10件、多いときで100件を超える申請を1人で確認している。
また、登録から3年放置された地点や問題が解決したとされる地点は削除。登録と削除が繰り返される地点は履歴を残している。意見が対立する場合は互いの言い分はできるかぎりオープンにし、「単なる悪口サイトにしないように」気を配る。大げさだったり、うその登録内容であることが判明した際は、削除の上、再登録を一定期間凍結するなどの手段も講じている。
「『少しくらいいいじゃないか』という声があることも、登録者の感じ方に個人差があることも承知しています。しかし、子どもの遊びは必ずエスカレートするし、大人の『少しくらい』も拡大していく。『少しくらい』が積もり積もって想像以上のストレスになっているケースも多いでしょう」と管理人は語る。
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