ドル建て日経平均株価を見るのが超重要なワケ

「普通の日経平均」よりずっと大事かもしれない

さて、円建ての日経平均株価の話もしておこう。日経平均株価は昨年11月のアメリカ大統領選直前に2018年10月2日の高値2万4270円を抜き、青天井のように上昇中だ。2021年1月19日現在の日経平均株価は2万8633円。過去最高値3万8915円から約26%安く、あと1万円以上の上昇が必要だ。

円建ての日経平均株価は今回紹介した2つの指標「ドル建て日経平均株価」や「日経500種平均株価」と比較すると明らかに出遅れているようにみえる。史上最高値を更新するには時間がまだかかるだろうか?

「配当込み指数」なら、日経平均も最高値更新済み

実は日経平均株価は配当を考慮していない指数であるため、「配当込み指数」である「日経平均トータルリターンインデックス(=日経平均株価配当込み指数)」をみると、1989年12月29日の4万3200円に対し、2020年11月25日には4万3404円と、すでに約31年ぶりに史上最高値を更新しているのだ。

ただ、配当考慮なしでの日経平均株価の史上最高値トライには、前回でも述べたように、TOPIX(東証株価指数)の出遅れ解消がカギになるとみる。

TOPIXは直近高値の2018年1月23日の高値1911ポイントですら上抜けしていない。日経平均のさらなる上昇には最低でもこの1911を明確に上抜けすることが必要だろう。

それでも、冷静に判断するとドル建て日経平均株価こそが世界から見た日経平均株価の本当の評価対象ともいえるかもしれない。

このように、円建ての資産価値ばかりを気にするのではなく、「ドル建て日経平均株価」の動向を加味して考えることによって、株式市場の動きがより正確に見えてくるはずだ。

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