これらクーポンは1泊であればチェックインした日とチェックアウトした日に、その地域で使うことができ、おもに旅行者が使いそうなお店が対象となる。土産物店、旅行者が多く利用しそうな飲食店などである。利用できる店には入口に地域共通クーポン取扱店である旨の表示がある。1000円分の買物ができると思えばよく、1200円の商品購入ならこのクーポン+200円を払うことになるが、お釣りが出ないので1000円以上のものをひとつのお店で買うように考慮しなければならない。
筆者は鉄道旅行だったので、おもに1000円以上の駅弁購入に充てたが、適当な使い道がなく、お土産などにも興味がない場合は、コンビニエンスストア(コンビニ)で利用できるので、コンビニが重宝する。また、大都市に限られそうだが、デパートでも利用できた。現在は、コロナも気にしなければならないので、会食や居酒屋は避け、購入したお弁当をほおばる寡黙なひとり旅を楽しみたい。
「地域共通クーポン」なので、利用できる地域が決まっていて、京都のホテルでもらったクーポンの場合、京都府、そして隣接する滋賀県、三重県、奈良県、福井県、大阪府、兵庫県が利用できる範囲になる。
クーポンはフェリーを意識した「地域」だった
実は島根県で地域共通クーポンをもらうので、私は岡山駅で「桃太郎の祭ずし」(有名駅弁)購入にでも充てようかと目論んでいたのだが、米子駅でふとクーポンを見ると岡山県が含まれておらず、あわてて米子駅で「かに寿司」を購入した。地図で確認すると確かに島根県と岡山県は県境を接していなかった。
かと思うと、徳島でもらったクーポンには和歌山県が含まれていて、徳島と和歌山がフェリーでつながっているからだそうだ。同様に広島でもらったクーポンには愛媛が含まれていて、しまなみ海道でつながっているので納得だ。
山口でもらったクーポンには大分が含まれていて、これは、徳山~竹田津(大分県の国東半島)を結ぶスオーナダフェリーがあるからだなと思った。この地域共通クーポン、かなりローカルなフェリー航路を意識しているのだなと苦笑してしまった。
クーポンを「どこで有効に使おうか」と、あれこれ悩むのも現在の旅の楽しみである。
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