ホテル側も設定した料金が入ってくるので、客からもらう金額は少なくても痛くもかゆくもなく、キャンペーンの趣旨通り、旅行需要発掘に寄与しているわけだ。また、そういう意味では、この「Go Toトラベルキャンペーン」は納税者としては使わないと損ともいえるだろう。
現在は海外旅行ができない日々が続いているが、この時期に国内旅行をおすすめしておきたい。コロナ以前は日本の観光都市中心に外国人観光客で賑わっていたので、ホテル代が高騰し、日本人が利用しにくい状況であったが、現在はその頃に比べるとホテルの値段がかなり安くなっているからである。
たとえば、上記の京都駅近く(駅から徒歩6分)のホテルが2泊で3510円(11月上旬)というのはかなり安い。例年だと紅葉時期の京都駅近くのホテルは1万5000円以上が相場で、それでも予約できればいいほうで、そもそも部屋の確保が難しかった。
私はいつも京都ではドミトリーと呼ばれる外国人バックパッカーなどが泊まる1泊2000円以下の宿泊施設を利用するか、京都に用があるときでも大阪や滋賀の宿を利用していたくらいである。外国人観光客がいなくなったことで京都はかなり泊まりやすくなっていることは確かである。
利用したホテルテトラはインド最大で世界でも有数のホテル客室数を誇るOYOホテルグループである。私がチェックインしたときのフロント係はベトナム人で、日本語、英語、そして母国ベトナム語ができる。おそらく外国人観光客が多い京都ならではの展開で、2019年にオープンしたばかりのピカピカのホテルであった。
このような傾向は京都に限ったことではなく、「Go Toトラベルキャンペーン」の適用は受けていないが、8月には札幌駅近くのアパホテルに3000円台で宿泊することができた。
1000円のクーポンも有効に使いたい
宿泊料金の割引とともにうれしいのが、1000円の地域共通クーポンがもらえることである。
上記の表では、小倉と福岡のホテルではクーポンが付かなかったが、これは宿泊料金そのものが安すぎて、クーポン付与の対象にならないためである。京都のホテルも1泊で考えると対象にならないが、2連泊しているので2泊に対して1000円クーポン1枚だけ付与された。
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