医薬品クライシス 佐藤健太郎著
有効かつ安全で特徴ある医薬品が世に出るまでには、動物実験から臨床試験、特許に至るまでさまざまな要件を高いレベルでクリアしなければならない。医薬品メーカーはその新薬研究に莫大な資金をつぎ込む。世界最大手のファイザーの研究開発費は年間9000億円近いという。
しかし、それだけの資金とトップレベルの頭脳を用いても、新薬が生まれなくなってしまったのが現状だという。そして、特許切れを迎える商品が相次ぐ今年。医薬品業界は苦境に立たされる。
人を痛みや苦しみから救うという崇高な使命と、莫大な資金が飛び交うビジネスの側面を併せ持つ医薬品産業の光と影を、サイエンスライターである著者が問う。
新潮新書 735円
ブックマーク
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
トピックボードAD
有料会員限定記事
ライフの人気記事