察することができない夫へ「家事全放棄」で対抗 犬山紙子さんの夫婦の問題話し合い解決法
──確かにコロナ禍の今は、そういう切り出し方ならしやすいかもしれません(笑)。
そのうえで、例えば「あなたは私の話を聞いていない」ではなく、「私はあなたが聞いてくれないと感じている」と、自分を主語にして話すこと。
そうすると、自分も冷静になれます。感情的にならず優しく、事実=ファクトをもとに「目の前のふたりの問題を、どうやって解決していこうか」というスタンスですね 。
家事・育児分担についての話なら、現状、家事も含めてどれくらいの仕事を負担していて、睡眠もきちんととれていない、といったことを合理的に見せる。“名もなき家事”も含めた分担を可視化するアプリなんかもあるので、そういったものを活用するのもよいかもしれません。そして、「今こんなことを思っている」と本音を冷静なトーンで話すことがすごく大事!
話し合いが決裂したら、家事全放棄も辞さない
──それでもまともに取り合ってくれない夫も……いますよね?
こちらが真剣に話しているのに「ハイハイ」みたいな反応なら、一回爆発してもいいと思いますよ。今のご時世、プチ家出するのも難しい状況ですが、それくらいの勢いで。そうなって初めて「え!? そんなにヤバイ状況だったの?」と理解する人も本当に多いので。
でも「自分はこんなにストレスを抱えていて苦しい。このままだとあなたのことも好きじゃなくなるかもしれない」くらいのことを言っても向き合ってくれないような人だったら、離婚を視野に入れてもいいと思います。
あとは、家事・育児を放棄するっていうのもひとつの方法ですよね。子どもがいると家事を全放棄するのは難しいけれど、夫まわりのことはすべてしない。夫が動かざるをえない状況にもっていく。夫の中には自分で家事をしてみることで「あ、家事をしないでギクシャクしているより、自分でやっちゃったほうが全然ラクだ」と気づく人もいます。
(取材・文/酒井亜希子<スタッフ・オン>)
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