ソフトバンクGが過去最大の赤字になった理由

20年1-3月期の赤字1兆4381億円、今期非公表

ソフトバンクグループ(SBG)が18日に発表した2020年3月期の連結純損益(国際会計基準)は9615億円の赤字だった。前期の1兆4111億円の黒字から2.4兆円悪化した。写真は2018年11月、会見する孫正義会長(2020年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[東京 18日 ロイター] - ソフトバンクグループ(SBG)<9984.T>が18日に発表した2020年3月期の連結純損益(国際会計基準)は9615億円の赤字だった。前期の1兆4111億円の黒字から2.4兆円悪化した。投資先企業の評価引き下げで損失が膨らんだ。赤字は15年ぶりで、赤字額は過去最大。

営業損失は1兆3646億円だった(前期は2兆0736億円)。新興企業などに投資するビジョン・ファンドが期末に保有する投資の未実現評価損失は1.9兆円となった。米ライドシェア大手のウーバーや、米シェアオフィス大手のウィー・ワークなどの公正価値が減少したほか、新型コロナウイルスの感染拡大の影響でその他の投資先の公正価値の合計も1―3月期に大幅に減少した。

純損益は、関連会社の中国電子商取引大手アリババの香港上場時の新株発行などに伴う持分変動利益3398億円や、アリババ株式先渡売買契約決済益の利益影響額8568億円、持分法による投資利益6387億円などがあったが、財務費用3009億円や子会社からウィー・ワークへの投資関係で7208億円の損失計上もあり、赤字となった。

20年1─3月期の純損益は1兆4381億円の赤字だった(前年同期は1271億円の赤字)。ファンド事業の四半期損益は1兆1335億円の赤字(前四半期は2252億円の赤字)。

出資する米携帯電話のスプリントがTモバイルUSとの合併手続きを完了したことに伴って、スプリントはSBGの子会社でなくなり、統合後の新会社TモバイルUSが株式の約24%を保有するSBGの持分法適用関連会社となった。

21年3月期の業績予想は公表していない。

*内容を追加しました。

 

(平田紀之 編集:高木匠)

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