人が消えたニューヨークの街を歩き見えたこと 経済活動再開目前も駅には警官とホームレス
マドンナも抗体検査は「陽性」
アメリカにおけるCOVID-19の死者数は6万8000人以上(5月3日時点)になり、ベトナム戦争によるアメリカ人死者数を上回りました。また、アメリカのワーストの死者数を出しているニューヨークでは、州広域で抗体検査を行ったところ、ニューヨーク市民の約2割に抗体があることが確認されたとのこと。
あのマドンナも抗体検査では陽性だったそうです。WHOいわく、抗体があっても再び感染する可能性があるとのことで、もちろん油断は禁物。私自身は抗体検査は受けていないものの、身近な人々にコロナらしき症状があり、感染しただろうと思われ……もうすでに抗体があるかな?と思ったり。
油断は禁物、油断は禁物と言い聞かせても、なんとなく気が緩む……。そして、少しだけこの生活に慣れてきたのか、一時期の戦々恐々とした毎日よりは落ち着いた気持ちで過ごしています。
住んでいる場所、というのも大きいのかもしれません。私が住んでいるクィーンズアストリア地区からマンハッタンへは地下鉄で20分程度、徒歩で1時間くらいの距離ですが、大都会と比べればのんびりしたもの。
先週末のニューヨークは久しぶりの快晴だったので、運動不足解消のため、Stay at Home Orderが出てから約1カ月半ぶりにウォーキングのために出かけてみました(もちろん、フェイスマスクとサングラス着用で、ソーシャルディスタンスを保ちながら)。
でも、マンハッタンに着くと、再び不安が襲ってきます。なぜなら、ニュースで見ていた光景がリアルなものとして目に飛び込んできたから。普段は観光客であふれかえっているタイムズスクエアに人影はほとんどなく、電飾広告だけが異様なほどに燦々(さんさん)と輝き、店内商品がすべて撤収されている閉鎖中のショップや、防犯のためにウィンドウの上から板張り補強をしているお店が目立ちます。
そしてニューヨークのランドマークでもあるグランドセントラルステーションには、銃を構えた数名の警官と、たくさんのホームレス。