一発屋芸人2019「消える人」「消えない人」の差

ひょっこりはんの消え方は・・・

1年を思い出させてくれる新語・流行語大賞。毎年、お笑い系の一発屋たちによるヒットギャグが目立っていたが今年は……? (写真:ロイター/アフロ)

今年の新語・流行語大賞に選ばれた言葉を、あなたはご存知だろうか。答えは「ONE TEAM(ワンチーム)」。W杯(ワールドカップ)を盛り上げた、ラグビー日本代表のスローガンだ。

この受賞にはちょっとピンとこない人もいるだろうが、もともとこの賞自体、特定のスポーツや思想への偏りが見られたりして、流行をまんべんなく反映するものではない。それでも毎年、それなりに盛り上がるのは、お笑い系の一発屋たちによるヒットギャグの存在が大きかった。

その年のことを思い出させてくれる一発ギャグ

「なんでだろ~」(テツandトモ 03年)「グ~!」(エド・はるみ 08年)「ワイルドだろぉ」(スギちゃん 12年)「ダメよ~ダメダメ」(日本エレキテル連合 14年)などなど、シンプルなわかりやすさで、流行したことを実感させ、その年のことをなんとなく思い出させてくれる一発ギャグの数々。残念ながら、今年はそういうものも、そういう一発屋も生まれなかった。

当記事は、AERA dot.の提供記事です

そんな中、ラグビー日本代表の人気はある意味、一発屋的であり、受賞にふさわしいともいえる。また、彼ら絡みでは、ノミネート30語の中に「笑わない男」というものも入った。これなどはちょっと笑いに飽きたというか、そんなに笑ってもいられないよなという世の中の気分を象徴しているのかもしれない。

実際、今年はお笑い界ですら「笑えない」話が多かった。吉本興業の闇営業しかり、チュートリアル徳井の申告漏れしかり、「イッテQ」などでの収録中の事故しかり。本人のせいではないが、藤本敏史も妻・木下優樹菜のタピオカ恫喝騒動をギャグにすることはできなかった。

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