日経平均株価は4日続伸、連日の年初来高値 

米中対立の緩和期待、「油断禁物」の声も

 11月8日、東京株式市場で日経平均株価は4日続伸。前日の米国株市場で主要指数が強含んだ流れを引き継ぎ、買い先行で始まった。写真は東京証券取引所で昨年10月撮影(2019年 ロイター/Issei Kato)

[東京 8日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均株価は4日続伸。前日の米国株市場で主要指数が強含んだ流れを引き継ぎ、買い先行で始まった。寄り付きでザラ場ベースの年初来高値を更新し、一時2万3591円09銭まで上値を伸ばしたが、これまでの上昇による高値警戒感も強く、利益確定売りが出て伸び悩んだ。午後はしばらく手控えムードとなったものの、為替の円安基調が下支え。大引け直前に買いも入り、終値でも連日の年初来高値を更新した。

前日の米国株市場は、米中が貿易戦争の過程で発動した追加関税を段階的に撤廃することで合意したと伝わり、ダウとS&P500が終値で最高値を更新した。

日経平均はオプションSQ(特別清算指数)算出に絡む買い注文も加わり、大きく上昇してスタートしたが、高値では利益確定売りに押された。後場は為替が109円前半で安定的に推移したことなどが安心感を誘った。

目先、売り材料は見当たらないとの見方があった一方、「トランプ米大統領は合意の直前になって脅しをかける傾向がある。今までの交渉戦術を振り返ると、楽観視はできない」(岡三アセットマネジメントのシニアストラテジスト、前野達志氏)との声も聞かれた。

TOPIXは小幅に4日続伸。東証33業種では、精密機器、鉄鋼、輸送用機器などが値上がり率上位に並んだ。半面、化学工業、金属製品、不動産などは値下がりした。

個別銘柄では、テルモ<4543.T>が急伸し年初来高値。7日発表した2019年4─9月期の連結当期利益(IFRS)が前年同期比32.7%増の457億円と、足元の業績が好調だった。20年3月期の通期当期利益見通しに対する進捗率は56.4%。心臓血管カンパニーなど各セグメントで売り上げが伸びた。

一方、資生堂<4911.T>は大幅反落。7日に2019年12月期の連結業績予想を下方修正したことが嫌気された。

東証1部の騰落数は、値上がり1028銘柄に対し、値下がりが1022銘柄、変わらずが103銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値      23391.87 +61.55

寄り付き    23550.04

安値/高値   23313.41─23591.09

 

TOPIX<.TOPX>

終値       1702.77 +4.64

寄り付き     1711.66

安値/高値    1698.25─1713.79

 

東証出来高(万株)162680

東証売買代金(億円) 31255.86

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