初めて飼う犬に「保護犬」を選んだ彼女の選択 飼ってみたら…「全然普通の犬と変わらない」

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それに、わが家は築50年の古アパートだ。広くもない。なるべくなら人を招待せずにいたいのに、保護犬は家に審査に来るんでしょう? 「こんな家に住む人が……」って思われるのがイヤです……とも言えなかった。結局、何も言えないまま、私は里親会に行ったのである。

里親会という場に行くのも初めてだったので、とても緊張していた(イラスト:おおが きなこ 『いとしのオカメ』より)

ミニチュアダックスフントが私の前にあらわれた

ご近所さんに里親会に連れていってもらい、その里親会で紹介されたのが、4歳のオカメ(里親会で出会ったときの名前は「あんず」)だった。

里親会で出会ったあんずちゃん。当時4歳だった。小さく垂れた目をしていた(筆者撮影)

とても小さなミニチュアダックスフントで、悟りを開いたような目をしていた。

その犬はまるで「あなたNOって言えずにここに来たでしょ」と私に語りかけているようで、犬を見てそんな被害妄想するくらい、私はかなりセンシティブになっていた。

センシティブになると逃げ出したくなる。犬を飼いたいだけなのに、なんでこんなに緊張しなきゃならないんだ。

(イラスト:おおが きなこ 『いとしのオカメ』より)

ペットショップならもっと楽しい気分で事が運ぶのに。でも結局ペットショップでは買わなかった。それはなぜか。オカメがかわいかったからだ。

こんなかわいい子、もういないと思った。見れば見るほどかわいかった。同じ地球上に4年もいただなんて、人生4年損した。悟ったような目も、小さな体も、肉球も癖っ毛も、全部かわいい。ありがとうボランティアさん、本当にありがとう。そのときにはもうすっかり、飼う気満々になっていた。

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