「本物の日本人」とは何?ハーフへの不躾な幻想 「日本の食べ物は好きですか」と聞く心理

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“ハーフ”をカッコいいものとして羨望する一方で、「日本人らしくない」との理由から偏見のまなざしを向ける。このような相反するイメージに、“ハーフ”の人々は常にさらされてきた。

下地さんは『ハーフ・トーク』というサイトを運営している。“ハーフ”をはじめ海外ルーツの人に向けた情報を発信しているのだが、そこで最近、注目を集めた記事がある。

“ハーフ顔”という言葉は偏見の塊

「ある女性誌の“ハーフ顔美女”というメイク企画に対し、2人の“ハーフ”の女性が抗議したものです」

彼女たちは「“ハーフ顔”の言葉は、外見に対するステレオタイプを強化し、理想の“ハーフ顔”を作り上げることで、それに当てはまらない人々を傷つけ、コンプレックスを生み出している」と主張したのだ。

「結果、その女性誌の編集部は真摯に素早い行動で対処し、謝罪してくれたようです。些細に思えるようなことでも、とんでもなく誰かを傷つけるおそれがある。偏ったイメージは直すべきではないでしょうか。

すでに私たちは多様な背景を持つ人たちと隣り合わせに暮らしています。多様な日本人がいて、多様な日本社会であることに、いまこそ気づくときなのだと思います」

取材・文/小泉カツミ(こいずみ かつみ)
ノンフィクションライター。医療、芸能、社会問題など幅広い分野を手がけ、著名人へのインタビューにも定評がある。『産めない母と産みの母~代理母出産という選択』『崑ちゃん』ほか著書多数
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