シズラー「アジア最大級の店」は何が違うのか 元祖サラダバーが「プレミアム」に転じた理由
新しくなったのは野菜だけではない。2~3人で取り分けて食べるタイプの「シェアプラッター」を3月から提供開始した。牛・豚・鶏・羊・シーフードなど、種類の違うグリルを2~3品ずつ盛り合わせてある。
「シェアメニューは昨年1年試行したなかで、非常にニーズがあるということがわかりました。とくにTボーンステーキのメニューが大人気でした」(門田氏)
さて、新店舗の反響はどうだろうか。
「国際フォーラムでは年に600ほどイベントなどの稼働があります。コンサート前に夕食を、というお客様の利用が増えて、先日も有名歌手のコンサートがあるとのことで、夕方の5時半に満席になっていました。
ランチ利用も多く、2回転することもあります。新規の客層が加わっただけでなく、以前からのお客様も2~3割いらっしゃいます。ベイエリアにお住まいの方が『近くなったので』と来られたり、広いため待ち時間なく入れるということも、来店理由になっていますね」(上村社長)
今後の展開は?
今後の展開については、「建材の価格も上がっているのでオリンピック後の話になるが」としながらも、年に1店舗のペースで増やしていきたいという。
1991年にスタートして以来、一時期は店舗数を縮小したこともあり、新しい店舗ができたことをきっかけに「懐かしい」と感じる人も多いかもしれない。いずれにせよ30年近くにわたって、よい印象を保ち続けてきたチェーンと言える。
国内の生産者との関わりをはじめ、お客にいかにおいしく食べてもらうか、というサービスの原点が企業姿勢のベースにあるからだろう。改めて展開を広げていくにあたり、その姿勢をどこまで保てるかが第2の挑戦ということになる。
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