「薬物依存の過去」を海外セレブが隠さない理由 アベンジャーズ俳優と「薬物」との苦しい戦い

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父で俳優のトニー・カーティスはコカインとアルコールの依存症に苦しみ、半分血のつながった弟はヘロインの過剰摂取で23歳にして亡くなるなど、身近に依存症を見て育った彼女は、「家族で更生したのは私が初めて」と、雑誌「People」に対して語った。

「依存症から立ち直れたことは、自分が人生で達成した最大のこと」という彼女は、依存症患者の集会に出席したり、彼らが更生する手助けをしたりなどを、今も行っている。

10年続いた国民的人気番組「フレンズ」のスター、マシュー・ペリーも、2013年にホワイトハウスの麻薬取締局からチャンピオン・オブ・リカバリー賞を授与され、同じ問題に悩むアメリカ中の人々にお手本を示した。彼は現在もマリブに所有する豪邸を依存症更生施設として活用している。

イギリスのコメディアン、ラッセル・ブランドも、この問題のアクティビストとして熱心な活動を続け、昨年後半にも健康関連のイベントに出席したり、インタビューを受けたりしていた。

人生は変えられる

依存症は病気である。それも回復がとても難しい、複雑な病気だ。だからこそ、それがどんなことかをわかっている有名人が、自分と同じ目線でそのことを語ってくれることには、意義がある。それだけでなく、このスターたちは、立ち直ることは可能なのだということを見せてもくれるのだ。

そもそも、スターは、映画やテレビを通じて夢を与えてくれる人たち。その夢は、必ずしも、スーパーパワーを持ったり、絶世の美女を惚れさせたりということに限らない。それよりももっとすばらしく、確実に人生を変えてくれるものがある。この人たちは、それを語り続けるのである。

猿渡 由紀 L.A.在住映画ジャーナリスト

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さるわたり ゆき / Yuki Saruwatari

神戸市出身。上智大学文学部新聞学科卒業。女性誌編集者(映画担当)を経て渡米。L.A.をベースに、ハリウッドスター、映画監督のインタビュー記事や、撮影現場リポート記事、ハリウッド事情のコラムを、『シュプール』『ハーパース バザー日本版』『バイラ』『週刊SPA!』『Movie ぴあ』『キネマ旬報』のほか、雑誌や新聞、Yahoo、ぴあ、シネマトゥデイなどのウェブサイトに寄稿。米女性映画批評家サークル(WFCC)会員。映画と同じくらい、ヨガと猫を愛する。

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