愛用の時刻表はどれ?「西村京太郎」創作の秘密

誰もが知りたかった疑問を鉄子が直撃

鉄道ミステリーの第一人者・西村京太郎氏。背景の壁紙はTV番組「ゴロウ・デラックス」に出演した際の舞台美術をもらったそうだ(撮影:坪内政美)

「西村京太郎」という名前を知らない人を探すのは難しい―――。トラベルミステリーの第一人者として知られる西村京太郎先生は、御歳88歳、今年9月で89歳となる。

この連載の記事一覧はこちら

十津川警部シリーズは大ヒットドラマとなり、テレビで毎週のように放送中だ。著書は今年の3月末時点で619冊、累計2億冊以上発行されており、現在も年間12冊、新作を出し続けている。

そんな名の知れた有名小説家に、ほぼ毎週会える場所があるという。それは神奈川県湯河原町にある「西村京太郎記念館」。その情報をWebの口コミで知ったときは驚いた。半信半疑だったが、とりあえず記念館に行くことにした。

毎週日曜日はサイン会

西村京太郎記念館は湯河原町にある。気分を盛り上げるため、東京駅からは西村作品にもよく登場する「特急踊り子号」に乗車し湯河原駅に向かった。

西村京太郎記念館。その隣は西村氏の自宅(撮影:坪内政美)

このときはまだ車内販売もあり、私は新幹線の車販でも有名な固いアイスクリームを買った。固いといっても凶器になるほどのものではなく、当然だが、殺人事件も起こらなかった。

記念館は湯河原駅から1.3㎞ほど。目の前に千歳川が流れ、その向こうを新幹線が通過する。温暖な気候で海も近く、申し分ない環境だ。

2階フロア展示室。ロボットが案内してくれる(撮影:坪内政美)

記念館の入館料は820円、1階の喫茶室でのドリンクサービス付き。展示室は2階となっていて、部屋の中心にジオラマ、壁沿いに今まで書かれた著作がずらりと展示され、圧巻だ。

先生の取材の様子やインタビューなどのDVDも流されており、周りには十津川警部シリーズや鉄道捜査官のドラマ製作風景の写真パネルなども飾られている。

1階の喫茶室。チケットに付いているドリンクはコーヒーか紅茶が選べる(撮影:坪内政美)

2階売店で本を購入し、1階の喫茶室でコーヒーを飲みつつ待機する。実はこの奥で、ほぼ毎週日曜13~15時の間、先生のサイン会が行われているというのだ。先生の体調が悪かったり、取材で留守の際は当然行われないが、事前告知はないので、会えるかどうかは運次第、ということになる。

買った本を夢中になって読んでいたら、係の方に呼ばれた。顔を上げると、奥の席で西村先生がこちらを見てにこやかに笑っておられた。

次ページいよいよインタビュー開始
鉄道最前線の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 最新の週刊東洋経済
  • ブックス・レビュー
  • 就職四季報プラスワン
  • 映画界のキーパーソンに直撃
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
-

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

ログインしてコメントを書く(400文字以内)
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
電池開発でノーベル化学賞<br>吉野彰氏が示した「危機感」

受賞会見とともに、リチウムイオン電池の開発の歴史と当事者の労苦を振り返る。世界の先頭を走ってきた日本も、今後および次世代型の市場では優位性が脅かされつつある。吉野氏率いる全固体電池開発プロジェクトに巻き返しの期待がかかる。