株価は26日以降、一段と上昇するのか 日経平均、終値で6年ぶりの1万6000円乗せ
[東京 25日 ロイター] -東京株式市場で日経平均は6日続伸。終値ベースで2007年12月11日以来、約6年ぶりの1万6000円乗せとなった。
きょうが年内受け渡しの最終売買日であるため、証券優遇税制の廃止に伴う個人投資家の売りが重しとなったが、年末ラリーへの期待感などを背景に先物市場に小口買いが入り、大引けにかけ上げ幅を拡大した。TOPIXは3日ぶり小反発となった。
先物買いに伴う裁定取引などを受け、ファーストリテイリング<9983.T>が前日比で4%超の上昇となり、5月23日の年初来高値を更新。1銘柄で日経平均を約78円押し上げ、指数上昇に寄与した。東証1部の騰落数では値下がり銘柄数が約半数を占め、個人の節税対策売りが幅広く出たとみられているが、受け渡しベースで来年相場入りするあす以降は「小額投資非課税制度(NISA)を通じた買いによる需給改善が期待される」(SBI証券シニアマーケットアナリストの藤本誠之氏)といい、年末高を見込む声は多い。
一方、東証1部の値上がり率上位には低位建設株などが連なり、主力大型株の値動きが鈍るなかで短期売買が活発化しつつあるという。かざか証券・市場調査部長の田部井美彦氏は「外国人投資家の動きが鈍るなかで、値幅がとれる個別銘柄に短期勝負の買いが向かっている。徐々に年末相場の色合いが強まってきた」と述べた。
個別銘柄では、日本ハム<2282.T>が続伸し、年初来高値を更新。ゴールドマン・サックス証券が24日付で投資判断を「中立」から「買い」に引き上げたことが材料視された。2013年12月期業績予想の上方修正を発表したサイボウズ<4776.T>も高い。
半面、東京電力<9501.T>が後場に入り、一時、下げ幅を拡大した。共同通信が25日、原子力損害賠償支援機構が過半数を保有している東京電力株の議決権比率を2016年度に2分の1未満に引き下げることを検討していると報じ、需給悪化などが警戒された。
東証1部騰落数は、値上がり755銘柄に対し、値下がりが870銘柄、変わらずが150銘柄だった。
日経平均<.N225>
終値 16009.99 +120.66
寄り付き 15861.13
安値/高値 15853.51─16010.54
TOPIX<.TOPX>
終値 1258.18 +0.63
寄り付き 1253.5
安値/高値 1251.86─1258.18
東証出来高(万株) 257068
東証売買代金(億円) 20869.6
(杉山容俊)
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