京急羽田空港駅、線路200m延伸で何が変わる? ダイヤの可能性を広げる「引き上げ線」の役割

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京急電鉄の羽田空港行き列車。羽田空港国内線ターミナル駅には「引き上げ線」を設置する計画がある(撮影:尾形文繁)

京浜急行電鉄の羽田空港国内線ターミナル駅は、2018年11月で開業20周年を迎えた。その記念式典で同社の原田一之社長は、この駅に長さ200mの引き上げ線を建設する計画を語った。

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引き上げ線とは、折り返しなどのために一時的に列車を引き上げておく線路のことだ。現在、羽田空港国内線ターミナル駅は、ホームが1面、線路が2線という構造で、到着した列車はホームでそのまま折り返して発車する。もし引き上げ線ができたなら、到着した列車をいったんこの線に入れることで増発も可能になるという話だった。

どんな計画なのか?

この計画は、2016年に出された国土交通省の交通政策審議会による答申にも「国際競争力の強化に資する鉄道ネットワークのプロジェクト」として、JRの羽田アクセス線などと並んで盛り込まれている。

どんな計画なのだろうか。筆者は京急電鉄に、

(1)引き上げ線の完成時期と、現在の取り組み状況
(2)引き上げ線の形状、1線なのか2線なのか
(3)増発の内容

について問い合わせてみた。

引き上げ線を何本つくるかは、一つの重要なポイントだ。1線ならば、ダイヤ整理の際に車両をいったん引っ込めておく程度にとどまるが、2線ならばたとえば羽田空港発成田空港行きの特別な列車を新たに運行し、発車までここに停めて準備するといったことも考えられる。ダイヤの整理などの際にも余裕ができる。

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