「飲むクリスピーサンド」、不思議飲料の衝撃 ハーゲンダッツ、人気商品を丸ごとシェイク
ただし、よく言われているように消費の動機や価値観が「モノからコトへ」とシフトしてきた現在、同社は再び消費者とのリアルな接点として、ポップアップショップに注力し始めたと考えられる。
ポップアップショップの大きな特徴は、ハーゲンダッツの商品をオリジナルのスイーツメニューとして味わえることだ。たとえば2017年7~8月に3週間ほどの期間限定でオープンした「ハーゲンダッツサマーリゾート」では、ハーゲンダッツをさらに凍らせ削ってかき氷にし、フルーツとともに味わうオリジナルかき氷などを提供した。そのほかにもポップアップショップは2016年から年に1~2度ほど開催しているという。
クリスピーサンドの新しい楽しみ方
ポップアップショップの展開について、同社の担当者は次のように説明する。
「ポップアップショップについては非常に好評で、長いときは2時間の行列ができるぐらいです。なかには毎回来てくださるリピーターの方もいらっしゃいます。『店舗がなくなったが、久しぶりにショップに来られてうれしい』『すてきな体験ができた』といったお声をいただいています」(ハーゲンダッツ ジャパン マーケティング本部の山城晴美氏)
そして今回は、クリスピーサンドとしては初めてポップアップショップでの提供となる。2001年に販売開始されたクリスピーサンドは「直接持ってかじる」という手軽かつちょっとワイルドさも感じられる食べ方や、サクサクとした食感が特徴の定番商品だ。いちばん最近のリニューアルは2017年の6月で、定番フレーバーであるキャラメルクラシックの味わいに変更を加えている。
今回発売された期間限定商品では、アイスクリーム、コーティング、ウエハースそれぞれにほうじ茶を使用している。また、コーティングにはほうじ茶と相性のよい黒糖を用いてスッキリとした甘みを持たせた。
「最近トレンドとなっている和のテイストのなかでも、ほうじ茶は特に人気です。昨年4月には、ミニカップ『ほうじ茶ラテ』という商品を発売しています」(山城氏)とのことだ。
そしてこのたびのポップアップショップについては、「より幅広いお客様にクリスピーサンドの魅力を知っていただきたいということで、クリスピーサンドの新しい楽しみ方をご提案します。クリスピーサンドはサクッとした食感が魅力ですが、今回のポップアップショップでは、“飲むクリスピーサンド”として、丸ごとシェイクしたメニューをご提供しています」(山城氏)と説明している。
では、今回のカフェで新たに体験できる “飲むクリスピーサンド”とはどのようなものなのだろうか。
メニューは、テイクアウト限定の「クリスピーサンド シェイク」と、イートインのみの提供で、1日100食と数が限られている「クリスピーサンド シェイク パフェ」だ。シェイクとパフェはそれぞれ「ほうじ茶 和の菓~黒糖仕立て」「キャラメルクラシック」「3種ベリーのレアチーズ~ベリーとビーツのウエハースと~」の3種の味わいが用意されている。
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