ウィンドウズに引導、アップルが無料攻撃 OSのアップグレードをタダにしてしまった

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「競合他社(マイクロソフト?)の戦略は混乱している」と語るクックCEO

プレゼンの中で、ティム・クックCEOはマイクロソフトを意識した皮肉を言い、場内を沸かせた。

「他社はタブレットをパソコンにしたり、パソコンをタブレットにしたり、と戦略が混乱している。それに対しアップルはまっすぐ進んでいる。そして野心的な目標がある」

ウィンドウズパソコンが、「タッチ式のタブレット」と「キーボード式のパソコン」の間でさまよっている様をからかってみせた。

敵はアンドロイド

確かに、一般消費者向けのビジネスに限れば、マイクロソフトに対して完勝の流れにある。しかし、アップルの敵はすでにマイクロソフトではない。

クック氏はすべてのプレゼン終了後、ステージに舞い戻り、「アイパッド・エア」(500ドル)を手に笑顔を見せた(上写真)。高精細画面の「アイパッド・ミニ・レティナディスプレイモデル」(399ドル)も発表。グーグルの「ネクサス7」(230ドル)、アマゾンの「キンドル・ファイアHDX」(229ドル)など低価格機に対抗するため、従来のアイパッド・ミニを329ドルから299ドルへ値下げし、価格面でも手を打った。

こうした新製品により、2013年4~6月で32.4%(IDC調べ、前年同期は60.3%)まで落下した台数シェアを盛り返せるかどうかが問われている。

週刊東洋経済2013年11月2日特大号

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