新宿「歌舞伎町」は2大私鉄の開発で変わるか

東急は新ビル建設、西武は駅リニューアル

再開発で整備される40階建ての高層複合施設。大久保方面(北西側)からの眺望イメージ(提供:東京急行電鉄)

東急ミラノ座の跡地は、2016年に閉館した「グリーンプラザ新宿」跡地と一体化した再開発を行う予定だ。

予定地には現在、エンターテインメント施設「VR ZONE SHINJUKU」と駐車場があり、都市再生特別地区として特区認定を受けて開発を行う。40階建ての建物に高速バスターミナル・映画館・ホテル・劇場・ライブホールを設け、隣接地にあるシネシティ広場から導線を設置し、歌舞伎町の中でスムーズな人の流れを作ることを狙う計画だ。また高速バス発着場を作ることで、国内外の人々が歌舞伎町にアクセスしやすくする。

着工は来年度、竣工は2022年度を予定しており、完成すれば高さ約225mの新たな歌舞伎町のランドマークが完成する。

西武は駅をリニューアル

ミラノ座跡地に隣接する西武新宿駅については、今年5月に駅のリニューアルが発表された。同駅は西武新宿線のターミナル駅で、1日の平均乗降客数は約18万人(2016年)。現在の駅舎は1977年に「新宿プリンスホテル」とともに造られたが、内装が古くなってきたことから今回のリニューアルに至ったという。

リニューアル後の西武新宿駅コンコースのイメージ。切符売り場の位置をわかりやすくする(提供:西武鉄道)

西武の広報は現在の西武新宿駅の課題について「西武新宿駅は外観から『駅』であることがわかりづらい」ことと「新宿線の玄関口としての魅力向上」を挙げる。今回のリニューアルでは建物の構造こそ変更しないというが、駅舎ファサードデザインをリニューアルすることによる「駅」としての視認性強化と、改札外コンコースの美装化に重点を置く。また、同コンコースには訪日外国人向け観光案内所を設置、人気の観光地である川越方面への送客を強化する。

訪日外国人への対応については、新宿プリンスホテルの利用率からも強化の重要性がうかがえる。西武ホールディングス広報によれば、今年5月の同ホテル宿泊客は84.5%が外国人(個人・団体双方)だった。これは国内各地に展開するプリンスホテルの中でも相当高い数字だという。有名な繁華街である歌舞伎町に隣接し、新宿駅に近いホテルとして人気のようだ。さらに西武新宿線によって人気の観光地「川越」と一本で結ばれているとあって、イメージアップで得られる効果も大きいだろう。このリニューアルは来年の春に完成する。

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