マスク氏が語った「地下トンネル」への本気度 ロサンゼルスの地下で進めていることとは?

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イベント開始前には混み合うホールに押し合い圧し合い入場しようとする来場者もおり、マスク氏のセレブとしての地位が同氏自身より先に立った。交通渋滞のせいで遅刻したと冗談半分に言いながら、マスク氏は到着時には熱烈な歓迎を受け、1時間のセッションを終える際にはスタンディングオベーションを受けた。

根強い批判が影響を与えるかどうかは、現在のところまだわからなかった。

2つの団体から訴訟

ボーリングは、ロサンゼルスのウエストサイドにある交通量の多い道路下に2.7マイルのトンネルを早期着工するための市の承認を勝ち取ろうと努力しているが、それが原因で地域の2つの団体から訴訟を起こされている。

この事業は、マスク氏がテスラにおいて大いに期待されているセダン「モデル3」の発売に向けた製造の問題に取り組む中で進められており、投資家の中には、ボーリングと同氏のロケット製造会社「スペースX」の両方に重なり合って同氏がリーダーシップを担うのは手を広げすぎだ、と懸念する者もいる。

マスク氏のトンネル採掘プロジェクトに対する反対は、同氏にとっていくぶん新しいタイプの課題となっている。ボーリングは、ロサンゼルスの実験用トンネルの長期にわたる環境審査を免除することを求めているが、免除はそのように大規模なプロジェクトが断片的に放棄することを禁止する州法に違反している、と反対派は言う。

しかし、マスク氏は手っ取り早い方法を取ろうとしていることを否定し、放棄があってもボーリングは「このトンネルのために求められる600ページの許可」に取り組む、と述べた。同氏は、トンネル網全体の完全な環境調査をしかるべき時に受けると決めている、と付け加えた。

実験用トンネルの方がわずかに短いが、隣接する小さな市であるホーソーンの下ですでに大部分が終了している。同市には、ボーリングとスペースXの本社がある。

マスク氏とデイビス氏は、市民が採掘計画によって脅かされることはない、と誓った。従来のトンネルとは異なり、より地下深く、水やガスなどのユーティリティ配管のずっと下を通ることになるという。

「私たちの音が聞こえることも感じることもなく、私たちがいるとわかることさえもないだろう」とデイビス氏は話した。

最初の2本のトンネル部分は、交通量を軽減する地下管状網が乗客を運ぶ「ポッド」や個人用の自動車をあちこちに高速で移動させるアイディアを示す、プルーフ・オブ・コンセプト (概念実証) の場としての役割を果たす予定だ、とマスク氏は話した。

同氏は、2016年終わりにツイッターで交通量に対する不満を述べた後、「採掘機を造ってすぐ掘り始める」と誓って公共交通への進出に着手した。

先日発表された明らかな進展では、ロサンゼルスの交通局がマスク氏のトンネルの野望に対して支持を表明して、同機関とボーリングが17日に「すばらしいミーティング」を行い「前に進んでいくパートナーになる」だろうとツイートした。

(執筆: スティーブ・ゴーマン、追加報告: ダナ・フェルドマン、編集: ピーター・クーニー、ピーター・グラフ)

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