貧乏でも裕福でもお金に振り回されるワケ 「お金を欲しがる7つの理由」を心に刻もう

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【6】社会を見返すため

小さい頃、貧困生活の中で苦しんだ人は、社会を見返すためにお金を欲しがります。そして、成功すると、大きな家を建てたり、高級車に乗ったり、ブランド物で身を固めて、自分が成功者であることを誇示しようとする傾向にあります。

『ACT4 』vol.82(インプレザリオ)。書影をクリックするとACT4onlineにジャンプします

しかし、冷静に考えてみると、見返す対象がはっきりしませんし、いったんこの地獄にはまるとなかなか抜け出せません。なぜなら、このタイプの人はつねに周りに馬鹿にされているように感じているからです。周りの人から自分がどう見えるかを、自分の行動基準にしています。

いくら稼いでいても、湯水のように使っていては、経済的安定は得られません。このタイプの人が求めているのは「社会からの承認」です。社会から承認されると感じるまで、欲求が満たされることはありません。

【7】愛や感謝を表すため

両親にプレゼントや、恩人にお礼がしたいからとお金が欲しいというものです。社会に還元するために欲しがる人もいます。いちばん理想の形ですが、なかなかこのような形でお金を望む人はいないのが現実です。

気をつけることがあるとすれば、「いま現在はお金がないので、感謝を表せない」と思い込むことです。愛や感謝を表すのに、多額のお金はいりません。その人の気持ちのほうがはるかに大切です。

本田 健 作家

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ほんだ けん / Ken Honda

神戸生まれ。複数の会社を経営する「お金の専門家」。29歳で育児セミリタイヤ生活に入る。4年の育児生活中に作家になるビジョンを得て、執筆活動をスタート。現在は「お金と幸せ」をテーマに講演会を全国で開催。インターネットラジオ「本田健の人生相談~Dear Ken~」は2500万ダウンロードを超える。大人のための知的好奇心マガジン『ACT4(アクト・フォー)』で連載中。代表作に『ユダヤ人大富豪の教え』(大和書房刊)など110冊以上、シリーズは累計700万部を突破している。公式HP。(写真:森藤ヒサシ)

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