地下鉄定期付き「アディダス」シューズの衝撃 1年間有効だが、履いて乗らないと無効に
欧州では、鉄道グッズのひとつのトレンドとして、今回のコラボ企画のように、鉄道車両のシートの柄と同じデザインを使った商品がけっこうな人気を博している。アディダスのライバルに当たるナイキもすでに同じような仕掛けで、ロンドン地下鉄の各種デザインを靴に刷り込んだことがある。しかしさすがに切符を付けるところまではやらなかった。
さて、「靴に定期券」というアイデアだが、はたして日本でも応用できないものだろうか。近年、多くの鉄道会社は、記念品になるような一日乗車券を発売している。最近、筆者が見かけたものとしては、伊豆箱根鉄道駿豆線の乗り放題乗車券がその例だ。「硬券素材で三嶋大社の授与品『三嶋駒』をイメージして製作」したとある。当然、記念に持って帰れるようになっている。
地元の素材で作ったバッグやスカーフは?
ベルリンの例を応用するとしたら、たとえば地元の素材で作られたバッグなり、スカーフなりに券面部分を刷り込み、それを乗り放題チケットとして使ってもらうというアイデアが考えられる。
目立つデザインなら、一目で観光客とわかるし、それを持って歩く人には「沿線でのショッピングで割引」といった仕掛けも考えられる。
今回のコラボについて、BVG会長のシグリット・ニクッタさんは「どう、これ、格好良いでしょう?」と胸を張る。「(靴がこれほどまでに話題となったのは)われわれ交通局にとっても素敵なこと。このデザインが街の象徴のひとつになったように思う」と喜びを隠さない。
はたして、ベルリンの例に負けないようなユニークな「チケット&商品」のコラボが日本で生まれるだろうか。
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