スマホ3位「ファーウェイ」、掟破りの経営力

社内のエリートを社員自身が選抜する仕組み

まず、ファーウェイのCEOは半年に1回変わる。「輪番CEO」という制度を導入しており、3人のCEOチームが交互に役割を果たしている。任期半年と聞くと長期的な戦略を構築できないように思えるが、実際にはこの3人がひとつの首脳役となるトロイカ体制として機能しているようだ。

社員による間接選挙で取締役を選ぶ

CEO3人は取締役会(17人)のメンバーであるが、この取締役の選任プロセスにも特徴がある。社員による間接選挙で選ばれるのだ。

ファーウェイは非上場企業で、株式の98.6%は中国人社員8万1144人が保有する。この株主社員は工会(労働組合に相当)を組織しており、全員による投票によって工会代表51人が選出され、この51人の代表内の選挙によって、取締役17人が選ばれる。株主社員には配当があり、それが金銭的インセンティブになっている。それと同時に、取締役選出に間接的に関与していることが、企業へのロイヤルティを高めているようだ。

この仕組みについて、ファーウェイの経営アドバイザーであり、各種の制度策定にも関わった黄衛偉・中国人民大学教授は「尊敬に値する社内の精英(エリート)を、社員自身が選抜する仕組み」と説明している。

ちなみにファーウェイは今後も上場する可能性はゼロに近い。上場するには株主が200人以下でなければならないという中国株式市場のルールに合わないからだ。

次ページ創業者の持ち株比率はわずか1.4%だが・・・
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