みずほ銀との連携、商品開発に全力 全社的にスピード感を上げていく−−野中 隆史 みずほ信託銀行社長

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--若い頃にサウジアラビアで外交官をなさっていましたが、どんな体験をなさったのでしょうか。

経済担当官だったので、非常に面白かった。あのとき、日本はサウジとの取引で輸出、輸入ともアメリカに次いで第2位だった。輸入は主に原油だったが、輸出に関しては、自動車、家電など日本製品が町中にあふれていた。なので、経済担当官としてやることは山ほどあった。

何しろ、変わった国。憲法もない、戸籍もない、国会もない、ないないづくしの国。カーバ神殿を抱えるメッカがあって、戒律は非常に厳しい。2人の娘を連れて家族で行ったが、女房は黒ずくめのベールをかぶっての外出だったし、結構、苦労していた。

私自身は、あの経験によって、少し、マイルドになったかもしれない。過酷な自然の中で、ベドウィン族は今でもサウジに40万人ぐらいいるが、ラクダを使って遊牧している。彼らのほうが、俺よりも人間として優れているんじゃないか、とかいろいろなことを考えた。そういう意味で、有意義な2年間だった。

--今後、みずほ信託が目指すものは何でしょうか。やはり信託ナンバーワンですか。

目指したいし、たぶん、頑張ればできるのではないか。重視するのは、顧客への信託機能の提供度であり、顧客満足度で、それが高まれば、収益はついてくる。

--数値目標がありません。

昨今のマーケット環境はサブプライムローン問題の影響がどこまで及ぶかなど不透明感が非常に強く、現在、中期的な数値目標は立てていない。しばらくしてマーケットが落ち着いてきたら、数値目標を出せると思う。

のなか・たかし
1952年生まれ。75年東京大学経済学部卒、富士銀行入行、前橋支店長、個人開発部長などを経て2002年みずほ銀行マーケティング企画部長、個人商品開発部長、03年同執行役員、04年同常務執行役員、06年同常務取締役、07年同副頭取、08年6月現職

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