借金1億円の旅館を再興させた若女将の執念 逆に投資を拡大、我が身を削るPRも生きた
今夜7日のオンエアに登場するのは、小幡美香(おばた・みか)さん(46)。島根県安来市(やすぎし)にある、創業60年の旅館「竹葉」。この老舗旅館を現在切り盛りしているのは、女将の美香さんと、お笑い芸人ココリコ田中直樹さんにちょっぴり似た優しい風貌の若旦那・小幡浩三さん(49)である。
美香さんの実家は島根県有数のブランド干し柿を生産する名家。1個1600円もするその柿は、東京・日本橋の千疋屋総本店にも卸すほどの高級品である。何不自由なく育ったお嬢様は、広島の短大を卒業後、金融機関に就職。地元老舗旅館の御曹司である浩三さんと恋に落ちた。
1996年、2人は結婚。この時、夫・浩三さん27歳、美香さんは24歳。翌年、待望の長女を授かったのをきっかけに、金融機関を辞め、若女将としての修行をスタートした。
そんな矢先、夫から「ある告白」が。この旅館には借金があると知らされた。その額、4000万円。しかし、妻は動揺することはなかった。なぜなら、金融機関時代の経験から、借金返済は可能だと考えたからだ。
そんな若女将が旅館再建のために最初に取り組んだのは、なんと銀行から更に借金することだった。
「色々な理由から、さらに6000万円くらい」(美香さん)
合計1億円の借金。ただ、その目算がいかに甘かったか、のちにイヤというほど思い知ることになる。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら