日経平均3日続伸、約1年10カ月ぶりの高値 「2万1000円を目指すための条件」とは何か
[東京 20日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は3日続伸。終値では2015年8月18日以来約1年10カ月ぶりの高値水準で引けた。前日の米国株市場ではダウ<.DJI>とS&P500<.SPX>が過去最高値を更新、為替も1ドル111円台後半まで円安に振れた。
外部環境の好転を追い風に主力輸出株やハイテク株を中心に買いが広がった。多少伸び悩む場面は見られたものの、終日2万円を維持する堅調な地合いだった。
TOPIXも3日続伸。東証33業種中、電気・ガス、不動産など5業種を除く28業種が上昇。ゴム、非鉄金属、化学の上昇率が高かった。
日経平均は年初来高値更新となったものの、主力の自動車株や金融株の上値は重い。トヨタ<7203.T>は0.38%上昇、日産自動車<7201.T>は0.05%下落、みずほフィナンシャルグループ<8411.T>は0.3%上昇、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>は0.61%上昇となっている。
市場では「景気敏感よりも安定、優良のディフェンシブ銘柄を好む最近の傾向は変わっていない。2万1000円を目指すには自動車と金融セクターの上昇が必要。米自動車販売が頭打ちで米金利が上昇しない現状のままだと、2万円台を挟んでの値動きに留まる」(JPモルガン証券・チーフストラテジストの阪上亮太氏)との声が出ていた。
個別銘柄では、シャープ<6753.T>が大幅続伸。同社の広報によると、戴正呉社長が20日の株主総会で、東京証券取引所2部から1部への復帰について、今月29日か30日に東証に申請すると述べたという。東証1部復帰による資金流入を期待した買い注文が入った。
半面、日本冶金工業<5480.T>が下落。同社は19日、5月9日に公表した2018年3月期の業績・配当予想を未定に変更すると発表した。5月中旬に同社の川崎製造所で発生した火災の影響で不確定要素が多いためとしている。火災の通期業績へ影響を懸念した売りに押された。
東証1部の騰落数は、値上がり1532銘柄に対し、値下がりが389銘柄、変わらずが99銘柄だった。
日経平均<.N225>
終値 20230.41 +162.66
寄り付き 20234.12
安値/高値 20227.29─20318.11
TOPIX<.TOPX>
終値 1617.25+11.18
寄り付き 1619.49
安値/高値 1617.25─1625.05
東証出来高(万株) 183654
東証売買代金(億円) 25192.91
(辻茉莉花)
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