日経平均5日ぶり反発、終値2万円回復ならず 円安で買い戻しも利益確定売りに押される
[東京 16日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、5日ぶり反発。為替が1ドル111円台を回復したことで主力輸出株に買い戻しが入った。日銀の金融政策決定会合は市場予想通り現状維持となった。イベント通過の安心感から指数は取引時間中として2営業日ぶりに2万円に乗せたが上値では利益確定売りに押され、終値での大台回復はならなかった。きょうの大引け基準でFTSEワールドインデックスのリバランスが予定されていたため、東証1部の売買代金は3兆円を上回り活況だった。
TOPIXも反発。東証33業種中、27業種が上昇した。海運が上昇率のトップ。証券、情報・通信がこれに続いた。半面、電気・ガス、水産・農林が下落率の上位だった。
日経平均は一時180円超高となり、後場寄り直後に2万円を付けたがその後は週末を控えた国内勢の利益確定売りやポジション調整売りが出て伸び悩んだ。
主力輸出株は買い戻されたものの、トヨタ<7203.T>は前日比で変わらず、日産<7201.T>は0.23%上昇、ホンダ<7267.T>も0.65%上昇となり、自動車株の上昇率は限定的だった。「指数寄与度の高い自動車株の上昇が鈍いと株高は持続しない」(東洋証券ストラテジストの大塚竜太氏)との声が聞かれた。
個別銘柄では、LINE<3938.T>が続伸。同社は15日開催の事業戦略発表会で、トヨタとインターネットに常時接続する「コネクテッドカー(つながる車)」に関して協業することで合意したと発表した。新たな事業展開に期待する買いが先行した。
半面、すかいらーく<3197.T>が続落。同社は15日、筆頭株主の「ベインキャピタルすかいらーく香港」が保有株の一部である2550万株を売却すると発表した。売却価格は1株1630円、売却総額は415億円で受渡期日は6月21日。売り出しに伴う需給悪化懸念が重しとなった。
東証1部騰落数は、値上がり1237銘柄に対し、値下がりが652銘柄、変わらずが129銘柄だった。
日経平均<.N225>
終値 19943.26 +111.44
寄り付き 19931.15
安値/高値 19884.8─20015.16
TOPIX<.TOPX>
終値 1596.04+7.95
寄り付き 1595.51
安値/高値 1591.62─1602.91
東証出来高(万株) 228556
東証売買代金(億円) 31900.04
(辻茉莉花)
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