ついに量産!「山手線新型車」で何が変わるか

現231系は総武線へ、玉突きで全体が変わる?

E235系先行量産車の車内。これから登場する量産車では手すりと荷棚がマイナーチェンジされる(撮影:風間仁一郎)

手すりは、従来の電車の手すりは光沢のあるつるつるした質感のパイプだったが、「清潔感を保つ」(JR東日本)ことを狙い、表面に微細な凹凸のある質感に変えた。同社の車両では初の採用といい、電車内の手すりで時折感じる「ぬめっ」とした手ざわりがなくなりそうだ。

もう1つの変化は、座席上にある荷棚の高さを下げたことだ。現行車両のE231系500番代の荷棚は、床からの高さが1678mm。これを1628mmへと5cm下げた。先行車でも先頭車両と優先席部分はこの高さだったが、これを全体に広げた形だ。これまで荷棚を使いづらかった、身長の低い人には朗報だろう。

実は、最近の通勤電車で変化してきている部分の1つが「荷棚」だ。今回のE235系だけでなく、ほかの鉄道の新型車両でも荷棚を低くしたケースが多い。使いやすさを考慮し、高さが低くなる傾向にあるのだ。

荷物の出し入れ以外にも理由が

たとえば、3月下旬から運行を開始した東京メトロ日比谷線の新型車両13000系は、荷棚の高さを従来車より5cm下げて175cm(車端部は170cm)とした。相互乗り入れのために仕様を共通化した東武鉄道の新型車両70000系も同様だ。東急電鉄も、来年春から田園都市線に導入する新型車両の特徴のひとつとして「荷棚の高さを低い位置に変更」することを挙げている。

荷棚の高さが低くなる傾向にあるのは、当然ながら荷物の上げ下ろしをしやすくすることが大きな理由だ。

だが、E235系ではもうひとつ別のポイントもある。この車両の大きな特徴といえる、荷棚の奥に設けられた広告用のデジタルサイネージだ。JR東日本は「利用者の声を踏まえた荷物の取り出しやすさと、ディスプレーの見やすさも兼ねて高さを下げた」と説明する。

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