NYで1ドル110円台、FRB議長が利上げを示唆 好調な米経済指標も活発なドル買いを後押し
[ニューヨーク 17日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが主要通貨に対して上昇し、対円では節目の110円付近の水準になった。米連邦準備理事会(FRB)のイエレン議長が12月の利上げを示唆したため、ドル買いが活発化。朝方発表された米経済指標が好調だったことや米国債利回りの上昇再開も材料視された。
終盤のドル/円<JPY=>は0.8%高の109.94円。ユーロ/ドル<EUR=>は0.6%安の1.0620ドルと約11カ月半ぶりの安値になった。
主要6通貨に対するドル指数<.DXY>は一時13年半ぶり高値の100.96を付けた後、直近は0.5%高の100.94だった。
イエレン氏は17日の議会証言で、追加利上げが「比較的早期に」適切になる可能性があると発言。また10月の米住宅着工件数は9年2カ月ぶりの高水準を記録したほか、週間の米新規失業保険申請件数は43年ぶりの低水準となった。
アナリストによると、市場は、これらの材料が12月13─14日の米連邦公開市場委員会(FOMC)でFRBが利上げに動くとの見方を、あらためて裏付けたと受け止めた。
ウエスタン・ユニオン・ビジネス・ソリューションズのシニア市場アナリスト、ジョー・マニンボ氏は「FRB(の利上げ)観測と米経済(の強さ)がドルの追い風になっている。この2つは同じ話のように見える」と述べた。
堅調な指標を受けて米国債の売りが再燃して利回りが上がり、株式やリスク資産への投資意欲がまた強まったことも、足元のドル高につながっている。
ドル/円 NY終値 110.08/110.15
始値 108.95
高値 110.17
安値 108.95
ユーロ/ドル NY終値 1.0625/1.0627
始値 1.0733
高値 1.0745
安値 1.0619
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